慶應義塾大学 日吉丸の会 自然を育みながら歩む「人生100年時代」|<公式>人生100年を考えようLAB|野村不動産・関電不動産開発

人生100年を考えようLAB

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都市の森に
生きものの賑わいを

キャンパスのゆるやかな銀杏並木の坂を上がると、校舎の東側に深い森が見えてきます。山地に迷い込んだかと思うほど豊かな緑に覆われたこの森で、長年にわたり保全活動に取り組んでいるのが「慶應義塾大学・日吉丸の会」です。

“日吉丸”というのは、キャンパスのある台地のかたちが小動物に見えることから付けられた名前です。長く手入れがされず、枯れたスギなどで暗くなっていた森に生きものの賑わいを取り戻そうと、大学の有志で活動を始めました

と、代表の小宮さん。

1992年に設立された同会には、大学の教員やOB、OGだけでなく、地域の人も参加。スギを伐採してクヌギやコナラの雑木林を育てたり、湧き水の水辺を再生して絶滅危惧種のホトケドジョウやメダカを繁殖させたりと、環境保全に関わるNPOや企業などとも協力しながら活動を続けています。

活動のもとになっているのは、慶應義塾大学名誉教授で理学博士の岸由二氏が提唱する「流域思考」。水辺や川と、そこに流れ込む水を貯える森などを「流域」として一体的に考える理念です。日吉キャンパスは港北区内を流れる鶴見川支流の矢上川流域でも最大の緑地を擁し、都市にありながら自然と生物多様性を守る貴重な拠点になっています。

長く健やかに生きるためには、自然との共生も大きなテーマになります。「プラウドシティ日吉」がつながる地域のグリーンベルト、慶應義塾大学日吉キャンパスで緑や水辺を守る活動をされている「日吉丸の会」代表の小宮繁さんと事務局長の伊藤隆広さんにお話を伺いました。
  • 参加者に説明する伊藤さん(左端)と小宮さん(後列中央)
  • 「ホトケドジョウはいるかな?」。網の中に目を凝らして

緑の豊かさを
子どもたちにつないでいく

  • 虫網を手に、再生した雑木林の中へ
  • ボードにはたくさんの生きものの名前が
  • 日吉丸の会のみなさん。常時10名ほど、協力会員も含めると40名ほどで運営されているそうです

緑地の保全とともに同会が力を入れているのは、学外への発信です。この日開催された「生きもの観察会」もそのひとつ。小学生と保護者を対象に、日吉地区センターの主催で毎年行われているイベントで、日吉丸の会の案内でキャンパスの森の中を歩き、生きものを観察します。

雑木林と水辺がある一の谷では、一定時間内に生きものを全部見つけるバイオブリッツという催しも行い、みんなで探した虫や水生生物の名前をホワイトボードに書き込んでいきます。ふだん見ることのないさまざまな生きものを囲み、子どもたちも目を輝かせながら説明に聞き入っていました。

事務局長の伊藤さんは、「このような地域と連携したイベントを通して、より多くの人に保全活動に関心を持っていただきたい」と言い、同じグリーンベルトに連なる街として「プラウドシティ日吉」の街づくりにも期待しているとのこと。

住民の方にも、身近な緑地を知ってもらえるといいですね。緑のお世話をきっかけに交流が生まれることもありますし、森の中でいろいろな活動をすることは、お子さんにとってもいい体験になるのではないでしょうか。毎月第1土曜日には、春は野草、冬は野鳥探しと、季節に合わせたテーマで散歩会も行っていますので、ぜひ参加してみてほしいと思います

100LAB note

  • ・暮らしのそばにある緑地と水辺や川のつながりに目を向けて、守るために何ができるか考えてみる。
  • ・子どもと一緒に自然環境について学んだり体験したりすることで、次世代へ活動が受け継がれていく。

「子どもの頃に遊んだ自然を失いたくない」という想いも活動のモチベーションという、代表で慶應義塾大学理工学部専任講師の小宮繁さん(左)と、Facebookなどでも活動を発信している事務局長の伊藤隆広さん(右)。

「流域思考」で緑を守り育てる 慶應義塾大学・日吉丸の会

日吉キャンパス内にある「まむし谷」と呼ばれる谷を中心に、緑地の保全を進める有志の会。同会の顧問でNPO法人鶴見川流域ネットワーキングの代表理事も務める理学博士の岸由二氏が提唱する「流域思考」に基づいて活動しています。地道な活動が評価され、2014年に横浜環境活動賞 市民の部 大賞・生物多様性特別賞、2016年には環境省より地域環境保全功労者表彰も受けています。

定例活動:
毎月第1土曜日
・散歩会10:00〜
・雑木林と水辺のお世話14:00~
(7-9月 15:00~)
Address:
慶應義塾大学日吉キャンパス
来往舎622 小宮研究室内
TEL:
045-566-1165
公式Facebook
https://ja-jp.facebook.com/keio.hiyoshimaru