こどもの本のみせ ともだち|<公式>人生100年を考えようLAB|野村不動産・関電不動産開発

人生100年を考えようLAB

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個々の力を
少しずつ出し合いながら

商店街から一本、通りを入ったところにある通称“ともだち書店”は、童話に出て来そうなピンクの外観が目印。お店の棚には手書きの紹介カードが添えられた絵本や児童書が丁寧に並べられ、本への愛情が伝わってきます。

現在のメンバーは4代目。代表の及川さん、店長の密本さんをはじめ、20名ほどのスタッフが共同で運営しています。もとは1973年に徳村夫妻が創設した書店でしたが、夫妻が約30年前に北海道に転居し、閉店を惜しむ地域の女性たちの間で引き継がれてきたそうです。

お店がなくなりそうになると、不思議と誰かが手を上げてくれるんです。今のメンバーも、きっかけは、読み聞かせのボランティアだったり、お店によく来ていたお客さんだったり。運営といっても、それぞれが得意なことを、自分の空いている時間の中でしているだけなので、スタッフになるハードルが低いんですよ

と笑顔で話す及川さん。

みなさんに共通しているのは、子育て中に“ともだち書店”に関わり、この場所をなくさないために「できることをしよう」と、自分から動き出したこと。書店を何十年も続けるのは並大抵ではないはずですが、個々の力を少しずつ出し合うしなやかさが、日本で一番古い児童書専門店を守っています。

日吉で45年続く絵本と児童書の専門店「こどもの本のみせ ともだち」。お店を介して多くの子育て世代がつながりながら、ボランティアで共同運営している稀有な書店です。スタッフのみなさんに地域での仲間づくり、居場所づくりなどについて伺いました。
手作り看板も可愛らしい入り口 代表の及川さん(右)と小林さん

親子で気軽に
立ち寄れる書店として

「店長も持ち回りです」と笑う密本さん(左)と漆原さん 年齢に合わせた絵本選びの相談も 「ほっ」とするようなスタッフの温かさが魅力

店内では、親子で楽しめる「おはなし会」を定期的に開催し、毎回10組から15組ほどが参加するという人気ぶり。地区センターや保育園、小学校などに出向いての「出前おはなし会」も行なっているそうです。

引っ越してきて誰も知っている人がいなかったり、ずっと仕事をしていて地域とつながりがないという若いお母さんにとっても、“ともだち書店”は気軽に話をしたり、相談できる居場所。

小さい赤ちゃんがいて、今日は一日ふたりきりだったというママが、夕方ふらりと立ち寄って、おしゃべりだけして帰ったり。オムツはずしの時期とか、ちょっとした悩み事を聞くこともあります。子育てを始めた頃は私たちもそうだったので、本だけが目的でなくてもいいんですよ

と密本さん。

書店では日吉周辺の子育てやイベント情報も提供しているそうで、「小さい子でも外遊びができる場所は」「自分に合った育児サークルを見つけたい」など、スタッフのアドバイスとともに地域の情報を得られる拠点として、行動範囲をひろげ始めたばかりの若い子育て世代を支えています。

100LAB note

  • ・地域での活動を長く続けていくには、一人ひとりが主体的に、無理のない範囲で関わることが大切。
  • ・子育てなどの経験を共有し、気軽に話をしたり、相談したりできる居場所づくりを。

お話を伺ったみなさん。代表の及川さんは出版関係のお仕事をされていたそうで書店の在庫管理や発注業務、小林さんはSNSなどを担当。店長の密本さんは書店のほか生演奏と人形劇の公演、漆原さんは日吉本町にある鯛ヶ崎公園プレイパークの活動に取り組むなど、ご自分のお子さんが大きくなった後も、メンバーそれぞれにお店と関わりながら、地域の子育てをサポートしています。

ふれあいも楽しい絵本児童書専門店 こどもの本のみせ ともだち

1973年に徳村彰・杜紀子夫妻が創業し、その後有志による共同運営に。ちいさい子向けのくまちゃんのおはなし会は毎月第1〜第3月曜、くまちゃんのおはなし会を卒業した子どもたちに午後のおはなし会を不定期開催。読み聞かせのボランティアに絵本や紙芝居、手袋人形などを貸し出す支援も。

Address:
横浜市港北区日吉本町2-44-10
TEL:
045-561-5815
営業時間:
月-金曜 11:00~17:00
土曜 13:00〜17:00 日祝休
http://tomodachi.d.dooo.jp