「人生100年時代」の家族のカタチを知る|<公式>人生100年を考えようLAB|野村不動産・関電不動産開発

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結婚や家族ってどういうもの? 育児と仕事は両立できる? 少し先の未来を考えるために、学生が子育て家庭に一日体験訪問する「家族留学」。このプログラムの発案者で、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科に在学しながら事業を運営する新居日南恵さんにお話を伺いました。

ロールモデルのない
結婚や子育てを、どう考える?

ロールモデルのない結婚や子育てを、どう考える?

「家族留学」を始めたのは、大学時代にOG・OB訪問をしたのがきっかけでした。社会人のロールモデルにたくさん会うことができ、仕事に関してはこの人たちを参考にして納得する道が歩けそうだけど、その先の結婚や子育てはどうなんだろうと思ったときに、うちの両親しかモデルを知らないことに気づいたのです。

どんなふうにパートナーを決めたのか、子どもが生まれてどのように仕事と両立しているのか、なぜその地域に住んでいるのかとか。もっと大きい、結婚とは、家族とは、という話まで、将来の幸せやキャリアを考える上で知りたいことがいっぱいありました。とはいえ、就活の場などではちょっと聞きにくい話題です。

それで、大学1年生の終わり頃にmanma(マンマ)という組織を立ち上げ、最初はワークショップ形式でロールモデルを招いてお話をしましょうとかやっていたんですけど、私たちの世代は親戚にも小さい子がいないし、子どもに触ったこともないという人も多くて、なかなかリアリティが持てなかったんですね。

それなら、会社にOG・OB訪問に行くように、いろんな家庭を訪ねてみようと。楽しそうに家庭生活を送っている人たちを見れば、自分の人生のヒントが得られるかもしれないと思い、一日体験訪問する「家族留学」というしくみをつくりました。

新居日南恵新居日南恵

訪問先の家庭と学生の間に、
新しいつながりも

訪問先の家庭と学生の間に、新しいつながりも

受け入れ家庭は、紹介や口コミでつながったボランティアの方々で、会社員からフリーランス、公務員の方まで幅広く、医師や弁護士、新聞記者など職業もさまざまです。

プログラムでは子育てを体験するのもポイントなので、若いお姉さんやお兄さんが全力で遊んでくれて、子どもたちも楽しい。帰るときには泣いちゃう子もいるほどです。これまでに参加した学生や新社会人はのべ420人になり、女子が8割でしたが、最近では男子も3割ぐらいと少しずつ増えてきました。

もともと多様な考え方を知りたくて参加している前向きな若者たちなので、受け入れる家庭にとってもいい刺激となり、プログラムを終えてからもSNSでつながったりと交流が続いているようです。
私が学んでいる日吉キャンパスでも、慶應生が地域の家庭を一日体験訪問して、新しいつながりが生まれるような取り組みができるといいですね。

人生100年時代には、決まったレールに乗って、次の自由時間は60歳からというのではなく、20代の1年間は世界を回ったり、仕事を経験してから大学で学んだりと、いろんな生き方が選べるようになるといいと思います。
「家族留学」でロールモデルを探すこともそのひとつで、人生が長くなるこれからの時代には、モラトリアムも価値になっていくのではないでしょうか。

新居日南恵新居日南恵
100LAB note
  • ・結婚や子育てのロールモデルを身近に見つけにくい時代、今までにない形でつながりを持ち、体験してみるのもいい。
  • ・人生が長くなった分、急がずにいろいろな生き方を模索していく。
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新居日南恵(におり・ひなえ)

新居日南恵(におり・ひなえ)

1994年生まれ。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科在学中。2014年に、「manma(マンマ)」を設立し、家族を取り巻くより良い環境作りに取り組む。若者向けの一日体験プログラム「家族留学」を企画・運営し全国で展開。子育て家庭に一日同行し、多様なライフスタイルと直接触れ合うことで、自分らしい生き方を見つけるきっかけとなっている。内閣府が進める「結婚の希望を叶える環境整備に向けた企業・団体等の取り組みに関する検討会」構成員。日本国政府主催 国際女性会議 WAW! 2016 アドバイザー。NewsPicks プロピッカーを務める。