キャンパスから見た「人生100年時代」の街づくり -前篇-|<公式>人生100年を考えようLAB|野村不動産・関電不動産開発

人生100年を考えようLAB

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慶應大学で教鞭を執られ、マーケティング分野からプラウドシティ日吉に関心をお持ちという清水さん。「人生100年時代」の人と街の関わりなどについて、専門の視点からヒントをいただきました。

アクティブな人ほど、
早めに将来を考えている

アクティブな人ほど、早めに将来を考えている

人生100年時代は、元気な期間をどれだけ延ばせるかが大事ですね。私自身は人生半ばを過ぎたところですが、理想は健康でいられる限り現役生活を続けることで、そのために今からいろいろ準備をしておこうと家族と話しています。

私はマーケティングが専門で、シニアの消費行動なども研究していますが、アクティブで情報に対する感度が高い人ほど、心や体の変化を早い段階から認識して対策をしている。食事の取り方に気をつけたり、エレベーターではなく階段を使ったりとか。そういう人は健康寿命も長い傾向がありますね。

また、情報感度の高い人は異性を含めて友達の数が多いというデータもあります。会うときには身なりに気を遣って、新しいファッションや流行にも興味を持ち続けるので、いつまでも若々しくいられます。

長く元気な人生を楽しむためには、そのように早くから健康を意識できる環境や、幅広い人々と交流できる場が身近にあることも大切ではないかと思います。

清水聰

好奇心を刺激する場
としてのキャンパス

好奇心を刺激する場としてのキャンパス

情報感度の高さと健康長寿という点からみると、いくつになっても好奇心を持って学び続けるということも大事な要素ですね。

18歳人口が減っているということもあり、社会人に門戸を広げる大学も増えてきましたし、人生100年を考えれば、いつから学び直してもいい。
例えば、学生時代は文学を専攻していたけれど、働いているうちに経営学がやりたくなったということで、大学院に入り直して単位を取るのもいいでしょう。それも地域の中にあれば、より通いやすく続けやすい。スポーツクラブなどでも自分の家のそばにあるほど定着率が高いというのが調査でわかっています。

そこまで本格的ではなくても、友達と海外旅行に行く前にその辺りの歴史を学んでおこうとか、今後は生涯学習としても大学の機能がさらに利用できるようになるといいですね。

慶應大学の日吉キャンパスでも、年間を通してさまざまな公開講座が行われ、協生館という一般の方々に開かれた教養や地域連携などの施設もありますので、ぜひ活用していただきたいと思います。

清水聰
100LAB note
  • ・自分の心や体の変化を認識し、早めに対策をする。
  • ・健康を意識したり、交流を広げられる場を身近に。
  • ・学び直しはいつでも。いくつになっても好奇心を持つ。
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清水聰

清水聰(しみず・あきら)
慶應義塾大学商学部 教授

1963年東京都生まれ。86年慶應義塾大学商学部卒、同大学大学院修士課程、博士課程。91年明治学院大学経済学部専任講師、助教授、教授を経て、09年慶應義塾大学商学部教授。04年商学博士(慶應義塾大学)、2014~15年米国ピッツバーグ大学訪問研究員。消費者に関する理論をマーケティング戦略に応用する研究から日本発のマーケティング理論構築を目指す。