ロボットデザイナーから見た「人生100年時代」 -前篇-|<公式>人生100年を考えようLAB|野村不動産・関電不動産開発

人生100年を考えようLAB

100LABORATORY
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プラウドシティ日吉のイメージキャラクター「Posy」。人々に寄り添う、この愛らしいヒューマノイドロボットを生み出したのが松井龍哉さんです。近未来の視点から数々のロボットを創造している松井さんが語る、「人生100年時代」を豊かにするヒントとは?

イマジネーションをひろげる
ロボットと余白のある街づくり

イマジネーションをひろげるロボットと余白のある街づくり

「Posy」は、3歳のフラワーガールをモチーフにしたロボットです。フラワーガールは、結婚式の幸せな空間を象徴するような存在で、花を持ってそこにいるだけでみんなが癒されます。工学的なロボットとはちょっと違って、世の中を効率良くするような機能は持ちませんが、AIを使って人を感動させる、幸せにしてくれるロボットがあってもいいのではないかと思って創造しました。

将来はパリのオペラ座でバレリーナとバレエを踊らせるというのが目標で、開発以来、常に新しい技術を取り入れながら進化させています。半分未完成のような、ここからどうなるのかな、と想像の余地を感じさせる「Posy」は、人々がいろんな未来を思い描く余白のある日吉の街づくりと重なるのではないでしょうか。

Posy

情報だけではなく、
本物を見る経験を大切に

情報だけではなく、本物を見る経験を大切に

人生100年時代には、ロボットをはじめ、暮らしに関わるあらゆるデバイス(機器)がネットワークにつながるようになります。今の子どもたちは情報の取り方も僕らより断然早い。けれどもこういう時代だからこそ、歴史に残っているような本物を見る機会が大切だと思っています。

僕はピカソの「ゲルニカ」が好きで、背景にある物語もよく知っていましたが、実際に目にしたことがありませんでした。それで一度は本物を見ておこうと先日マドリードまで行ってみると、やはり今まで思っていたものとは全然違うんですね。

情報だけで伝わる部分には限りがあり、真実に近づくためには、その場に行って本物を見るというのが非常に大事な経験になります。それは自分の価値観の軸に必ずなっていくように思います。

松井龍哉

これからは、学びが共振する
街に人は集まってくる

これからは、学びが共振する街に人は集まってくる

多くの情報から何を選び取るか、いかにオリジナルなものを体験したかということが個人の知識やスキルの土台になる時代には、個の学びを通した相互作用が生まれる街との関わりも一層重要になるかもしれません。

お互いの知識を共有して深化させることも街を活性化していく上で大切なことですし、自分のやりたいことや知識の幅を広げられるかどうか、そのオポチュニティ(機会)がある街に、人は集まってくるのではないでしょうか。

学生でなくても、学ぶことは一生続けられます。本物の学びができる街、学び続けていく姿勢がある街、学びが共振となり人生が豊かになる街、それがこの日吉になっていくといいですね。

100LAB note
  • ・できるだけ本物に触れる経験を持つ。
  • ・知識を共有して、住む街を活性化する。
  • ・新しい知識や体験を常に受け入れる街。
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松井龍哉(まつい・たつや)

松井龍哉(まつい・たつや)
フラワー・ロボティクス株式会社代表取締役社長
ロボットデザイナー

1969年東京生まれ。91年日本大学芸術学部卒業後、丹下健三・都市・建築設計研究所を経て渡仏。科学技術振興事業団にてヒューマノイドロボット「PINO」などのデザインに携わる。2001年フラワー・ロボティクス社を設立。ヒューマノイドロボット「Posy」「Palette」などを自社開発。現在、自律移動型家庭用ロボット「Patin」を開発中。2017年よりヨーロッパ各地の美術館/博物館にて開催される巡回展”Hello, Robot”展に出展中。 ニューヨーク近代美術館、ベネチアビエンナーレ、ルーヴル美術館パリ装飾美術館等でロボットの展示も実施。iFデザイン賞(ドイツ)red dotデザイン賞(ドイツ)など受賞多数、日本大学藝術学部客員教授、グッドデザイン賞審査委員(2007年から2014年)。